エコノミー or ビジネス?アメリカの大学を選ぶときになぜかあえて超安全パイというか、安全パイにもほどがあるというような学校を選んでしまう人がいる。腐ってもアメリカの大学は門戸が広い と言われているのになぜそういう選択をするのだろうか。 日本では受験の時、レベル的に自信がない場合、受験する大学のレベルを落とすのが 一般的だけど、これをアメリカの大学探しの時にも当てはめてしまう人が多いような 気が・・・。日本の高校の成績などもイマイチだったりすると腰が引けてしまって、 出願する大学のレベルを落としたりしてるのかもしれない。実は、これはアメリカの 大学へ出願する場合ちょっともったいないと思う。 アメリカの大学は上位校でもない限り、合格率は軒並み80%だったりするから、 そのあたりの大学4~5校に出願しておけば、よっぽど成績が悪くない限り全てに ふられるということはまずないと思う。(逆に言えばさらにレベルを落としたところで さほど合格する難しさはかわらなかったりする。) というわけで、中堅校も諦めて「その他大勢」に出願することはないような気が・・・。 「その他大勢」はそもそもアメリカの地元民(なんらかの理由でその土地を離れられない、 離れたくない人)向けの学校であることが多く、行き先の選択が全く自由な留学生が わざわざ志望することはないと思う。極端な例がコミカレ。コミカレは「コミュニティー」 カレッジ。つまり元々地元の人用の学校なのだ。コミカレならずとも留学業者の提携先 大学リストなどでもよく目にする「方角つき」州立大などは地元向けの大学なことが多い。 もちろんTOEFLの点数が足りない、などといった場合もあると思うけど、ちょっと 探せば中堅あたりの大学でも、学部へのステップアップを前提としたESLプログラムを もっているところはいくらでもあるから、長い目で将来性のことを考えたらそういう ところを選んだほうがいいんじゃないかとも思う。 * 知り合いにあえて無名私立大に固執した人がいる。彼はものすごい努力家(負けず嫌い) なのだが猪突猛進型なだけに、一度突っ走りだすとなかなか他の意見を聞かないという 性格も持ち合わせていた。 在学中から彼は学校についての(学生のレベルが低いだのなんだのと)不平不満を ことあるごとに言っていた。留学系の掲示板でも「行っているコミカレのレベルが 低すぎて・・・」といったようなメッセージはよく見かける。しかし外野からは 自分で選んでエコノミークラスに乗ったのにエコノミーの文句を言っているように 見えてしまう。日本なら大学は一度入ってしまえば転学は難しいけど、アメリカは その学校に不満があれば転学(乗り換え)はさほど難しくないからだ。 自分が最初に行った大学はそのような超安全パイ大学で、そのような学校の場合、 「成績の頭打ち感」(やる気の空回り)というのを経験することがある。たとえクラス トップの成績だったとしてもAはAでそれ以上はない。そして評価の高い大学で ギリギリでとったAもやっぱりAはAだ。あえて無名校に固執した知り合いはまさに その学校で頭を打ちまくっていたのだと思う。 彼の場合、近所にそれなりの州立大があったので(さらに彼が通っていた私立大より 州立大のほうが学費が安い)そこへの転校を勧めてみたが、彼は最後まで最初の選択に こだわった。申し訳ないが「エコノミー料金なみのビジネスクラスのディスカウント チケット」が出ているのにわざわざエコノミーに乗って不平不満を言っているように しか見えなかった。 そして彼は優秀な成績で卒業したのだが、自分の通っていた無名校は「就職活動」と いう「営業」には向かないということをいやというほど思い知らされたようだ。 頼むから仕方なく日本に帰って「自分はものすごい努力をしてアメリカの学校を出て るからすごいはず」ってのをふりかざして、自分が不平等に扱われてるというような 不平を言ってまわりに迷惑かけないで欲しい。 彼ほどのやる気があったのであれば、そこそこの大学に行ってもかなりの成績を収め られたはずだ。なぜあえてエコノミークラスに乗ったのか。ビジネスクラスという 選択肢もあったのにあえてエコノミークラスに乗ったのであれば不平不満は言うべき でないと思う。 ←ブログ内フリーページの留学ネタリンク集。 各フリーページの簡単な説明つき。 ブログHOMEに戻る (2007年9月3日更新) |